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22.01.08

【お知らせ】富山大学初の医師主導治験開始~漢方薬による抗がん剤副作用軽減を実証へ~

 富山大学では初めてとなる医師主導治験を、パクリタキセルによる筋肉痛・関節痛の副作用を軽くできるかを検証することを目的に、日本でも数少ない漢方薬(芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう))を使用した治験として開始しました。

■ 概要

 医師主導治験とは、医師自らが薬の有効性を示すための試験計画の立案・国への計画の届け出・実施・管理・試験結果の解析までの全てを行うことで、医師の視点から患者さんが最も困っている事を直接解決するための薬の開発が行える、という大きな利点があります。

 これまで漢方薬の効能は古典に記載されている効果を元にして適応症が決められていました。そこで、"くすりの富山"と"和漢医薬学総合研究所を持つ富山大学"がタッグを組み、"芍薬甘草湯がパクリタキセルによる筋肉痛・関節痛の副作用を軽くできる"ことを科学的に実証し国の認可を得ることで、医薬品の中での漢方薬の存在を高め、国内での使用を増やしたい、さらには海外でも信頼される薬剤にしたいと考えています。

 パクリタキセルは卵巣癌、非小細胞肺癌、乳癌、胃癌、子宮体癌、食道癌、子宮頸癌などに使用される抗がん剤で、日本では20年以上、年間約40万人の患者さんに投与されています。また、このパクリタキセルは海外でも多く使用されています。研究代表者である富山大学産科婦人科学講座 中島彰俊教授、安田一平特命助教(現、臨床研究管理センター所属)らの婦人科グループは、これまでにパクリタキセルを投与された卵巣がん患者を対象にした臨床研究において、芍薬甘草湯が筋肉痛・関節痛の軽減作用を有する可能性を報告してきました。その薬効を厚生労働省に認めてもらい、全国のパクリタキセル投与で辛い状況を強いられているがん患者さんに、芍薬甘草湯を使用していただけるようにするための第1 歩として、富山大学初となる医師主導治験を2021 12 月から開始することができるようになりました。

 本コンソーシアムでは、これまで医師主導治験開始に向けた体制作りを支援してまいりました。今後も、この治験が成功し、患者さまに1日も早くこの薬、芍薬甘草湯が届けられるよう、引続き支援してまいります。

 詳しくは富山大学HPをご覧ください。

 富山大学HP「ニュースリリース」

 https://www.u-toyama.ac.jp/wp/wp-content/uploads/20211130.pdf

 20211130富山大学プレスリリース医師主導治験.pdf